実写版アラジン、アニメ版と歌詞、内容が異なる理由はたった一つ
ディズニー映画の実写版アラジンとアニメ版アラジンの内容がかなり異なるという点は、映画をすでに見た方は感じていると思われます。
実写版を映画館で見た当初、私にはかなり相性が悪い映画だと感じました。
その時の記事がこちらです↓↓↓
今回は、なぜ内容やキャラクター設定、歌詞が異なるのかについて考えてみました。
なぜ内容やキャラクターが違うのか
内容やキャラクターがなぜ違うのかについては
監督が違うから
この1点がかなり重要だと思われます。
たとえリメイクとはいえ、映画監督は映画にオリジナリティを加えることによって、その映画監督ならではの映像作品として仕上がります。
映画監督としてのプライド等いろいろ絡んで、監督のオリジナリティが加わることによって原作とはかなり異なるカラーのリメイクが仕上がってしまうのです。
日本の漫画からの実写映画にいわゆる失敗作が多いのはこの監督のオリジナリティや原作への理解が加わっているからでしょう。
そもそも単なる実写化ならばやる必要がないととる監督も多いのではないでしょうか。
漫画の映画化なら、アニメ化で十分なところがありますからね…。
原作の完成度が高ければ高いほど、リメイク監督のオリジナリティが蛇足となってしまう、リメイク監督の原作作品への解釈と受け手である我々との解釈の相違があれば全く別作品に仕上がってしまう。
これがリメイクに対する違和感や失敗作感の要因です。
原作ファンであればあるほど、リメイクを受け付けなくなるのです。
ディズニー映画アラジンのアニメ版から実写版へのリメイクは、原作の評価が高いため、実写映画に対して「コレジャナイ感」が高まってしまったのだと思います。
アニメ版への理解が
アラジンっている貧乏人が魔法のランプを手にしてジーニーと一緒に国を救ってお姫様と結婚してめでたしめでたし
くらいの理解であれば、実写版をものすごく楽しめたのはないかと思います。
アニメ版監督はジョン・マスカーとロン・クレメンツ
ウォルトディスニーカンパニーに所属する監督です。
リトルマーメイドやヘラクレス等共同制作しています。
ディズニー映画が高評価を受けていたディズニールネサンス時代の監督です。
この二人が再び監督した『プリンセスと魔法のキス』は2000年代の最強ディズニーアニメ映画なのでまだ見てない人はぜひチェックいただきたい作品です。
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実写版監督はガイ・リッチー
『シャーロックホームズ』がヒット作ではありますが、『スウェプトアウェイ』(『流されて…』という映画のリメイク)でゴールデンラズベリー賞(最低な映画を選んで表彰する賞)を受賞しています。
ディズニー映画をディズニーじゃないところの人が作ったので、アニメ版と違うのは当然ですね…。
なぜ歌詞が異なるのか
楽曲制作担当は、ジャスミンが歌う新曲以外は、アニメ版と同じ制作陣です。
ディズニーレジェンドのアラン・メンケンです。
作詞担当もティム・ライス、ハワード・アッシュマンでアニメ版と同じです。
では、なぜ歌詞や楽曲の雰囲気が違うのか…。
その理由は、監督から作曲、編曲担当者へのオファーが原作とは異なるからという要素が強そうです。
メロディは歌っている役者さんのアレンジや、実写版へのアレンジ等もあり多少異なる形ですが
歌詞は和訳が違うわけではなく、英語の歌詞からすでに変わっています。
アラン・メンケンへのインタビュー記事を見てみると「監督から『曲は現代的なアレンジに』というリクエストがあった」と話しています。
ウィル・スミスが歌うフレンドライクミーやアリ王子のお通りについてはこう話しています。
「『フレンド・ライク・ミー』と『アリ王子のお通り』は、もうウィル(・スミス)に“自分のもの”にしてもらった感じで、彼のパフォーマンスをサポートするようなオーケストラを意識した」
『アラジン』作曲家アラン・メンケンが語る、“記憶に残る音楽”を生み出す秘訣|Real Sound|リアルサウンド 映画部
楽曲にもかなり監督のカラーが入っていたことにより、歌詞や楽曲の雰囲気が変わっていたようです。
- アーティスト:ヴァリアス・アーティスト,ウィル・スミス,山寺宏一,中村倫也,木下晴香
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おわりに
映画作品はどうしても監督の色が作品に大きく影響してしまいます。
アニメ版も実写版もどちらも一つの作品として成り立っているため
実写版が口に合わなかった人はアニメ版
実写版も楽しめた人は両方楽しめばいいということです。
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