入江さんの闇営業に関するキンコン西野さんの考え方が賢すぎる
吉本興業を電撃解雇された入江さんですが、様々なメディアが“闇営業”という言葉を使って報道しています。
関連の宮迫さんに関しても“闇営業”という言葉が頻発しています。
その“闇営業”についてキングコングの西野さんが語った動画を見て、西野さんの頭の柔らかさを実感しました。
闇営業について語ります
西野さんが語ったことの結論から言うと、闇営業(直営業)をするなら吉本が持っているクラウドファンディングプラットフォームのSILKHATを経由してやればいいということでした。
悪いのは闇営業?
今回やたらと闇営業という言葉がメディアで使われていますが、闇営業は事務所に所属している芸人さんが事務所を通さず直接お客様からお金を受け取る営業のことです。
所属事務所に隠れて営業をすることから“闇”という言葉が使われているのだと思いますが、事務所を介さず直接お金をもらうので、西野さんは動画の中で“直営業”といっています。
吉本興業は今回の入江さんの解雇に関して、闇営業が悪いから解雇にしたのではありません。
詐欺グループ、反社会勢力(闇社会)とのつながりを持っていることが解雇の原因です。
“闇社会とのつながり”や“闇社会への闇営業”というフレーズよりも“闇営業”という言葉のみ方が見出しに使いやすいためかメディアが闇営業という言葉をよく使うので、闇営業=悪というイメージが付いてきてしまっているのではないでしょうか。
“闇営業=所属している芸人が事務所を介さずお金を得ること”とすると、それを事務所が禁止してしまうと、仕事がなくて芸人としての収入の少ない芸人さんのアルバイト(副業)も禁止することになってしまいます。
アルバイトは芸人さんの生活にかかわる部分なので事務所は禁止することは難しいため、目を瞑っています。
これらのことから入江さん解雇の件で、吉本興業が悪と判断したのは闇営業ではなく、闇社会とのつながりだったといえます。
SILKHATを経由した直営業?
西野さんは吉本興業にクラウドファンディングのプラットフォームの“SILKHAT”の立ち上げをしました。
2018年10月からサービスを開始しています。
このクラウドファンディングは寄付型ではなく、リターンが発生する購入型です。
購入型であることがこのサービスのミソですね。
SILKHAT(シルクハット) - 吉本(よしもと)興業プロデュース!表現者の夢を叶えるクラウドファンディング
西野さんがなぜ吉本興業にクラウドファンディングのプラットフォームを作ったのかというと、所属芸人の“仕事がない問題”と“ギャラが安い問題”を解決するため。
SILKHATを活用することにより、芸人さんが自分のやりたいことや売りにしたいスキル、売りにできることをクラウドファンディングで募ったお金のお返しとして提供することが可能になります。
お金の流れを見ると、手数料は引かれますが、ほぼ直営業と同じ形です。
西野さんもSILKHATを活用していますが、シャンプーハットのてつじさんもSILKHATを活用しまくっています。
てつじさんのクラウドファンディングを見ると「米から日本酒をつくりたい」というものです。
この時点で残り15日ですが、目標金額に到達しています。
お返し、リターンを見てみると
3000円でてつじさんとラーメンを食べに行く、10,000円でてつじさんと呑みながら将棋をうつ。
てつじさんのファンならかなりいいリターンですよね。
アイドルもCDを買うと握手券がついているグループがありますが、握手よりもラーメンの方が長時間てつじさんと一緒にいられる気がします。
ほかにも、このクラウドファンディングで作ったお酒をリターンでもらうというものもありました。
てつじさんはSILKHATを経由してお金をもらってお返しをするという形で直営業しています。
SILKHATは吉本興業が提供しているサービスなので、吉本興業もこのクラウドファンディングでの営業活動にOKを出しているようなものです。
かつ、反社会勢力かどうかの審査もSILKHATでしてくれると西野さんが動画内でおっしゃっていたので、クリーンな取引になります。
SILKHATのクラウドファンディング内を検索してみましたところ、吉本興業に所属されている芸人さんで利用しているのが、キンコン西野さん、シャンプーハットてつじさん、千原せいじさん、新喜劇の佐藤太一郎さん、ダイノジさん、中川定食さん、チャイルドプリンスさん、さんきゅう倉田さん等数えられるほどしかいませんでした。
西野さんがニューヨークで個展を開いたときや『えんとつ町のプペル』の製作費をクラウドファンディングで募ったときに多くの芸人さんが批判する側にまわったのもあってか、芸人さんはクラウドファンディングに手を出しにくい状況なのかもしれませんね。
大ヒット中の絵本『えんとつ町のプペル』を全ページ無料公開します(キンコン西野)|新R25 - 20代ビジネスパーソンのバイブル
おわりに
すでにあるサービスを自分の活動に活かすにはどうしたらいいのかと考えることって大事ですね。
「何かやりたいけどお金がないからできない。じゃあ募ってみよう。」
というところまでできる時代になっているのですね。
インターネットというもののおかげで世界の広がり方、つながり方が変わってきていることに気づいて受け入れていかないと、置いて行かれてしまいますね。