ミュウツーの逆襲EVOLUTIONにあの子がいない…

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「ミュウツーの逆襲EVOLUTION」を観てきました。

ミュウツーの逆襲は1998年に公開されました。

ポケモン映画20周年に公開された「キミに決めた」では、アニメ版のポケモンからミュウツーの逆襲あたりまでの流れをうっすらとなぞられたため、思い出補正で最初っから泣きっぱなしでした。

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思い出補正もあるのかもしれませんが、ポケモン映画ではミュウツーの逆襲が一番好きです。

ものすごくいろいろなことを考えさせられるからです。

命、生き物、感情、倫理観、争いなど大人が観ても考えさせられるテーマがチラホラとちりばめられているのです。

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ミュウツーの逆襲EVOLUTIONは、ミュウツーの逆襲のリメイクで間違いありませんが、ミュウツーの逆襲完全版に入っている描写で、なぜ遺伝子研究者であるドクターフジがミュウツーを作ったのかという経緯がバッサリカットされていました。

 

というのも EVOLUTIONでは、ある人物が登場していませんでした。

 

ドクターフジの娘のアイのコピーであるアイツーです。

あいつではなく、アイツー。アイちゃんのコピーです。

 

ドクターフシは事故でアイちゃんを亡くしており、アイちゃんを蘇らせたい一心で遺伝子研究をしています。

フジはミュウツーとともにアイちゃんの意識のデータを集めたものを研究対象としていました。

フジがミュウツーを作った理由は、アイちゃんを蘇らせる前に、ミュウの遺伝子から生命を作り出すことで研究を一歩進めようとしていたからです。

 

ミュウツーは目覚める前、意識の中でアイちゃんとつながっており、一緒に遊んでいました。

アイちゃんからミュウツーはポケモンであるということを教えてもらうが、アイちゃんとの別れにて涙を流していると、アイちゃんから「涙を流すのは人間だけなんだって」と教えてもらいます。

涙を流すミュウツーは、ポケモンなのに涙が流れることを不思議に感じ、自分は何者なのか、何のために生まれたのか考えるようになります。

 

この描写は完全版にしか入っていないため、1998年に劇場にて公開された時点では入っていません。

劇場版をリメイクしたためこのシーンが入っていないのだろうと思いますが、このシーンがあるのとないのとでは考えさせられる深さや幅がだいぶ変わってくるなぁと思いました。

 

 

ポケモン金銀を遊んでいた頃、ポケモンにどうぐを持たせてボックスに預けてレポートを書いているタイミングで電源を切るとポケモンが増殖するバグがあり、使いに使ってマスターボールを増やしていましたが、この時に生まれたポケモンのコピーも生まれたのだからバグであろうとゲームの中で生きていたのに、単なる道具としてしか使っていなかった自分に浅はかだったなぁと思います。

 

あと、ミュウツーが、コピー原本よりもコピーを強くして生まれさせることをしていて、海外のストリーマーでバグにてポケモンの個体値を最大にして配布する人のことを思い出してしまいました。

 

ミュウツーの逆襲EVOLUTIONは全世代に見てほしい映画ですね。

おそらく、私たちのように小学生のころミュウツーの逆襲を観たアラサーたちが子供を連れて観にいくのを想定しているのでしょう。

最近の、ポケモン映画がどう考えても、大人になり一旦ポケモンから離れた世代を呼び戻すための映画にしか思えませんよね。

 

ミュウツーの逆襲EVOLUTIONは超おすすめです。

トイストーリー4も観たい!

 

7月は観たい映画が多すぎて困りますね。