不妊治療経験者が語る、不安を煽る不妊治療の闇

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タイミング指導を10回

人工授精を7回

 

原因不明不妊の不妊治療通院を続けていましたが、通院を辞めました。

辞めた理由はこちら↓↓↓

人工授精7回。いったん不妊治療通院をやめることを決断。 - なちブログ

 

そんな私が思う不妊治療の闇についてお話します。

 

 

 

 

 

不妊治療は運ゲー

不妊治療って結局運なんですよね。

健康な男女でも運。不妊治療に通っている健康かもしれない人でも運。不妊治療に通っている妊娠しにくい身体の人でも運。

 

確率は多少違うかもしれないけど、結局は運なのです。

 

 

妊活本や妊活サプリ、妊活鍼灸、妊活整体、酵素、体操、etc…

 

これをやれば妊娠する確率が上がると うたっているものが多いですが

これらで本当に妊娠する確率が上がっているのか全く分かりません

 

ソシャゲのガチャですら、何がどのくらいの確率で出るか表記しています。

課金したら最高レア確定なんてものもあります。

 

でも妊活の確率は見えないし、課金しても確定最高レア(妊娠)ではありません

 

体外受精は35%から50%

人工授精は6%から10%

 

体外受精をしても1回で授かる人もいれば、何回もやってやっと授かる人もいます。

 

この確率をどうやって算出しているかわかりませんが、この確率が、私の身体と旦那さんの精子の場合、どう変化するのかは誰にもわかりません。

 

今人工授精7回目の結果待ちのため、人工授精6回で妊娠しなかったという事実がありますが、その6回がどんなコンディションでされたのかによっても確率はおそらく変わってくるでしょう。

 

さらに、何が良くて何が悪いのか、医師によって主張が違います

 

禁欲期間が長いほうがいいという医師もいれば、短ければ短いほうがいいという医師もいます。

 

人工授精のタイミングについても、だいたい排卵前に施術しますが、排卵直後に施術したほうが妊娠した人数が多いという研究論文もあります

 

人工授精の妊娠率は6%から10%くらいといろんなところでいわれていますが(どうやって計算したのでしょうか…)

6回までで90%の人が妊娠し、それ以上やっても確率は変わらないというのも良くわかりません。

しかし、12回やって妊娠したという例もありますし、体外受精したほうがいいといわれて準備期間にシリンジ法を試したら妊娠したという例もあります。

 

論文を読んで勉強を続けている医師に当たるかどうか、腕がいいかという点も闇の一部です。

画像診断がへたくそな医師は正確な排卵日予測が下手ですし、何度も通院させられますし、不要なホルモン剤も投与します。

私は、スプレキュア(ブセレキュア)が効かないレア体質だったのに、医師が気づかずずっと使っていましたし。

不要なホルモン検査を何度もしていたことなど、気づかずに湯水のごとくお金を使ってしまいました。

医師を信頼するのは大切なことですが、自身を守るために必要な情報を備えておくことはもっと大切なことでした。

転院して目からうろこ。転院してよかったこと。 - なちブログ

 

ハズレ医師から当たり医師に転院しても妊娠はしませんでしたが、心は乱れながらもいくらか安定していました。

 

運ゲーにチャレンジして失敗して心が大きく揺さぶられ、その不安に付け込まれてどんどんお金を消費していく

妊活の闇です。

 

不妊治療、妊活において、確率なんて信じられるものではないなと思っています。

不安になってとにかく色々調べに調べた結果、結局運任せでしかない。

ちなみに、私の運気は2020年から上昇傾向になるようです。

どうでもいい話ですが、運ゲーとなってくると占いに頼りたくなっちゃいますね

 

 

 

妊活界隈に多く存在する『恐怖マーケティング』

人の不安を煽ると物が売れる

恐怖マーケティングです。

 

 

以前、某大学受験通信教育のCMで

「東大合格者の50%が〇会」

というフレーズが出ていましたが

本当にその合格者さんたちがみんなその通信教育だけで合格したのか。

その通信教育のおかげで合格したのか。

ちなみに、2019年度の〇会の東大合格実績は967人、東大の入学者数は3,070人。

〇会の総会員数(高校3年生のみの数字ではない)337,000人。

 

会員総数が大学受験生だけではないので、〇会の入会者数の何割が東大に合格したのかは不明です。

会員数に対する東大志願者も何人かわからないので、数字だけでは語れない部分ではあります。

そして、〇会に入ったからといって東大に合格するわけではない。

東大でなくても、志望校に合格できなかった人もいると思います。

東大合格者の中にたまたま〇会にも入会していた人がいたというだけの話

 

 

何が言いたいかというと

妊活本やら何やらいろいろありますが、やったところでおそらく結果にはあまり影響しないだろうということです。

※あくまで、個人の見解です。

 

妊活界隈にはエビデンスが不十分なものが多いです。

「身体を冷やすと妊娠しにくいですよ!」

「妊娠した人はみんなこのサプリを飲んでいますよ!」

「妊娠した人はこの食べ物を食べていた!」

「妊婦が触ったものを触ると妊娠する!」

誰かにとって本当の話かもしれないけど、みんなに当てはまる話ではない

 

例えば研究論文で、サプリAを飲むと妊娠しやすくなるという主旨があったとします。

サプリA服用組とサプリAではない何でもない錠剤を飲んだ群に分けますが、結果に差が出なければ、サプリAを飲んでも妊娠のしやすさに影響がないということになります。

サプリAを飲んで妊娠した人がいるかもしれないけど、みんなに当てはまる話ではありませんよという裏付けになるのです。

 

研究データを出している商品ってかなり少ないですよ。

商品だけではなく、妊活本や鍼灸もそれにあたります。

 

「サプリAを飲み始めたら妊娠できました!」

という人がいるかもしれませんが、もしかしたらその夫婦が人工授精から体外受精にステップアップしたかもしれないし、今まで自己タイミング法だった夫婦が不妊治療通院を始めたかもしれない。

条件が全く定かではないのです。

サプリAを飲み始めたらたまたま妊娠したというだけ。 

 

 

身体を冷やすと妊娠率が下がるだとか、子宮を冷やすなだとか言われていますが、子宮が冷えるってどんな状況でしょう…。

基礎体温を測っている人や、福さん式で指を入れている人はわかると思いますが、身体の深部ってそう簡単に冷えなくないですか?

冷たかった試しありますか?

平熱が35℃の人でもお母さんになれているという事実もありますよね。

 

身体を温める何かをしなくていいというわけでもするなというわけでもありませんが、

身体が冷えて妊娠率が下がったかどうかなんてわからないんです。

上がったかどうかもわからないんです。

私の妊娠率がわかるお医者さんがいたら確率を教えてください。 

 

もちろん中には妊活について本気で考えて商品を提供しているところもあります。

私も一つだけ使ってみて身体に変化がでていいなぁと思ったサプリを定期購入しています。

アグリゴン型イソフラボンのサプリです。アグリゴン型のイソフラボンは吸収がいいそうです。

研究論文も要約のみなら無料で読めます。

妊娠はまだできていませんが、子宮内膜症の症状がかなり収まったので使い続けています。

アグリゴン型イソフラボンのAgly Maxについての記事はこちら↓↓↓

子宮内膜症をサプリメントで抑制できる?!Agly Maxがすごい - なちブログ

 

 

「この仏像を買ったら宝くじが当たりました!」

「〇会に入会したら東大に合格しました!」

「黒猫が横切ると悪いことが起きますよ!」

「この石を触るといいことが起きますよ!」

こんな嘘みたいな売り文句、平常心ならちゃんと判断できますよね。

 

 妊活界隈に置き換えると

「身体を冷やすと妊娠しにくいですよ!」

「妊娠した人はみんなこのサプリを飲んでいますよ!」

「妊娠した人はこの食べ物を食べていた!」

「妊婦が触ったものを触ると妊娠する!」

 急に頼りたくなりますよね。

 

怖くないですか?

恐怖マーケティング。

 

人が妊娠したとして、何のおかげで妊娠したのかなんて、誰にもわかりません。

 

ひとつわかることはその夫婦のタイミングが良かったため妊娠したということだけです。

 

 

妊活をしている夫婦の不安を煽ってお金を落とさせる。

怖いです。

 

これが妊活界隈の闇です。

 

 

 

妊活界隈の闇にハマらないために大事なこと

私が思う、妊活の闇にハマらないようにするために大事なことは以下です。

 

 

・情報の判断をちゃんとすること

・情報の整理をちゃんとすること

・医師のいうことを鵜呑みにしないこと

 

妊娠の仕組みや妊活の仕組み、女性の身体の仕組みだけではなく、提供された情報に対して自分なりに考えて、自分なりに取捨選択をしていくということが、闇にハマらないために必要です。

 

妊娠できない不安は非常に付け込まれやすいものです。

妊活の深い深い闇にお気を付けください。

 

 

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