HSP(Highly Sensitive Person)の生きづらさへの4つの対処法

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Highly Sensitive Person

様々な刺激に対してとても敏感な人

 

周囲の音、匂い、光、肌に触れるもの、周囲の人の気持ち、雰囲気、自身の気持ち、過去の出来事など様々な刺激に敏感で、圧倒され、生きづらさを感じていませんか?

 

私自身HSPで、匂いや光、肌に触れるもの、周囲の雰囲気、過去の出来事などの刺激で圧倒されてしまうことがあります。

この生きづらさに対して、気にしないようにするのではなく、受け入れることが大切だと気付きました。

生きづらさを感じている方へ少しでも届けばいいなと思い、対処法をまとめました。 

 

 

周囲からの期待に応えなくていい。

学生時代に【○○長】とつく役割をかなりやってきました。

これも周囲からの期待に応えないといけない気がしたからです。

HSP特有の「受けた刺激に対し放っておけない質」が悪影響しました。

 

様々な役割を担っていった結果、頑張りすぎてしまい、心のエネルギーが枯渇して、うつのような状態になりました。

 

学生時代に一つだけ、周囲の期待を裏切ったことがありました。

生徒会長への立候補です。

生徒会への立候補シーズンになると教員から「立候補しないの?」「当然立候補するものだと思ってた」、友人から「立候補したら学校面白くなるんじゃない?」などもうプッシュがありましたが、すべてを無視しました。

無視した結果、少しだけ文句は言われましたが、大した痛手にはなりませんでした。

期待を裏切ってもいい、受けた刺激すべてに対処しなくてもいい。そう気づいた出来事でした。

 

HSPは様々なことに気が付きやすく、気付いたことを対処することで、周囲から高く評価を受けることが多いかと思います。

気が付いたことを放っておけない、気が付いたことを放っておくと悪いことが起こるのではないかと感じてしまうため対処してしまうのかなと思っています。

「よく気が付いたね」という言葉は多くのHSPがよく言われることばではないでしょうか。

気が付いたことを放っておけない気持ちはすごくわかりますが、気が付いたことを放っておいても、いつか別の誰かが気付いて対処してくれることを、HSPの人は覚えておいたほうがいいのかなと思います。

 

周囲からの期待や起きている問題に気付いても、対処する前に“自分が対処すべきかどうか”をまず判断する。

放っておいても大丈夫なことは対処しない。

 

気づいたことを気づかなかったことにするのは難しいことです。

対処すべきかどうかの判断をつけることが大切です。

 

自分が感じ取った刺激を表現する

他人が出す雰囲気に対して、苦しくなりませんか?

自分が出している雰囲気にも、苦しくなったりしていませんか?

 

就職後の新人研修にて、先輩にくっついて現場同行をした際、こんなことを少しきつめに言われました

「わからないことは言わないとダメだよ」

私は、わからないことがその時点でなかったので特に質問していなかったのですが、突然そんなことを言われたので、何かわからなさそうな表情をしていたのだろうかと気にしてしまいました。

特に何か失敗をしたわけでもありません。

おそらく、「わからないことをわからないままにしては成長しない」ということを言いたかったのかもしれませんが…。

 

このようなことを指摘されると思っていなかったので、数年前の出来事ですがいまだに少し引きずっています。

 

この時私は

「すみません、現時点でわからないことがなかったので質問できませんでした。もし今後わからないことがあれば質問させてください」

こんな感じで答えました。

以降この先輩からはものすごく気に入られています。

 

何か指摘されたとき、指摘された事象に対しての自分の感情、自分の思考を少しだけ表現することによって、相手とうまく意思疎通がとれたと感じました。

 

HSPであっても非HSPであっても事象から受ける刺激は人それぞれ違う

事象に対して感じたことを少しでも表現する。

表現しなければ意思疎通をとることは難しい

 

 一人で完結できる仕事以外、必ず難がある

HSPで仕事がうまくいかないと感じる方は多いのではないでしょうか。

私も仕事がうまくいきません。

仕事の内容はうまくいっていたとしても、人間関係にストレスを感じてしまい、滅入ってしまいます。

よく休職してしまっています。

 

会社に入ると必ず人間関係が生まれるので、うまくいかなくて当然です。

 

私は、機械系エンジニアをしているので、機械いじり自体はすごく好きです。

作業もひとりでやることが多いので、職種はあっているなと感じています。

それでも会社には上司も先輩も同期も後輩もいて、誰かしらは変な絡み方をしてくるのです。

十人十色なので本当に仕方がないことですが、競争が嫌いな私に勝手に競争を挑んでくる人や、傷つくことを言ってくる人、“お客様は神様だ”思考のお客様など様々な負の刺激が次から次へと降りかかってきます。

 

それでもこの人間社会で生きていくには他人からの刺激はあって当然なことなのです。

だから、刺激が多くてつらくなったら、小休止をとればいいのです。 

 

作業的に自分が苦にならない仕事であれば続けていいと思います。

HSPも人によってはセールスマンが向いている人もいますので、HSPの適職はあってないようなものかなと思います。

 

私もどんな仕事が向いているのかわからず、こうやってブログに手を出してみています。

ブログ以外にも、フリーのライターやデータ入力など、あまり人と関わらなくて済む仕事も増えてきています

現状がつらいのであれば、無理をなさらず、情報収集をしてみていろいろとチャレンジしてみるのもいいと思います。

 

HSPも十人十色。適職はあってないようなもの。

どうしても他人と関わるのが苦手で仕事ができないのであれば、ブロガーやフリーライター、データ入力などのWebでできる仕事を試してみる。

 

 好きなものを愛する時間を大切にする

これまでいくつかの対処法を述べてきましたが、一番大切なことだと思っています。

 

毎日の仕事や学校生活、あまりにも刺激を受けすぎると、負の刺激にばかり気が行ってしまいます。

負のサイクルが始まってしまうともうあとは憂鬱になっていくだけです。

少しでも空いた時間に、正の刺激として受け入れやすい、自分の好きなものをとにかく感じる時間、愛する時間を設けるときっと徐々に回復していきます。

 

好きな食べ物を食べている、食べていると実感している、おいしいと感じている。

好きな匂いを嗅いでいる、かわいいペットと一緒の時間を過ごしている、好きな人と一緒に過ごしている。

正の刺激はそこら中にたくさんあります。

 

小さな事象であっても、私たちHSPはたくさんの刺激を感じることができます。

これは得意なはずです。

どうしてもこのストレスフルな社会に置かれると、ネガティブになり自信がなくなり、自分が見えなくなります。

HSPのあなたは刺激を受けることが得意なのですから、負の刺激がたくさん襲ってきたら正の刺激をたくさん受けるようにして身を守ることができるのです

 

あらゆる刺激に敏感なセンサーを使って、正の刺激を受ける。

正の刺激を受けていると実感する。

 

おわりに

HSPの生きづらさへの私なりの対処法をまとめました。

HSPとひとくくりにしてしまいましたが、それぞれのバックグラウンドは違いますし、この対処法で楽にならない場合もあります。

HSPの生きづらさへの対処法が書かれた書籍はたくさんありますが、私も読んで実践してみてもうまくいかないことがありました。

 

もしいまいち物足りないと感じられるのであれば、ご自身に起きたことをとらえなおし、ご自身で対処法を見つけていくのがいいかもしれません。